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Apple Music 設定しないとロスレスにならないから気をつけて!見落としポイントあり!!

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音楽楽しんでますか?どーも、Toh【とー】です。

先日、WWDC21(Appleのイベント)も行われ、Apple Musicもいよいよアップグレードされましたね。ただネットを見いていると、まだ対応していない時に「音質上がってる!」とおっしゃっている方もチラホラ……なんかわかりづらいですよね。

自分でも使っていて「これは見落としちゃう!」と思ったポイントがあるので、設定方法注意点、それぞれの用語などについてイロイロ解説していきます。お付き合い下さいませ(^^)

こんな方に読んで欲しい

Apple Musicがなんか変わったらしいけどよくわからない💦
ロスレス、空間オーディオはどうやって設定するの?
この楽曲はロスレス/空間オーディオに対応してるの?
本当にロスレス/空間オーディオで再生されてる?
自分はちゃんと設定したから大丈夫!落とし穴あり!!!!!

Apple Musicの何が変わったの?

2015年からサービスが開始されたApple Musicですが、高音質のロスレス、Dolby Atmosの技術による空間オーディオに対応した楽曲の配信がアナウンスされ、現在すでに配信が始まっています。
音楽体験がアップグレードされたというわけですが、これは競合他社の音質の向上に関する発表に対抗するものではないかと感じました。

他のストリーミングサービスも含めた一連の流れ

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Apple Music, Amazon Music HD, Spotify HiFi

音質のアプデに関する各ストリーミングサービスのこれまでの動向を自分が知っている範囲でまとめるとこんな感じです。

  • 2019年、AmazonがAmazon Music HDを発表。ロスレスのHD、ハイレゾに対応したUltra HDの楽曲の提供を始めた。このサービスには3Dオーディオも含まれる。
    価格は既存の配信サービスAmazon Music Unlimitedに上乗せされた形だった。
  • 2021年2月、Spoyifyがロスレスで提供されるサービス、Spotify HiFiを同年後半からスタートすると発表。
  • 2021年5月、AppleがApple Musicでのロスレス、空間オーディオによる楽曲の配信を6月から開始すると発表。同社の製品AirPodsシリーズやHomePod、また他社製品がどこまで楽曲のアップグレードに対応できるのかについてネット上で多くの憶測が飛び交う。
  • 同月、Amazon Music HDの追加料金の廃止が発表される。日本は含まれず。
  • 2021年6月、Appleのイベント、WWDCのAirPodsに関する講演の中で「本日から提供が開始される」と発表。
  • 同月、日本でもAmazon Music HDの追加料金が無料に。

ロスレス/空間オーディオって何?

以下はApple Musicの動画です。英語ですが、映像で空間オーディオを少しイメージができるかもしれません。


www.youtube.com

 

2023/08/17追記:上の動画は非公開になってしまったので、代わりにAirPods ProのCMをどうぞ。

youtu.be

ロスレスとは

Appleは最高256kbpsのAACによる形式で配信してきましたが、音質を向上させるため Apple ロスレスApple Lossless Audio Codec / ALAC)の形式による配信を開始しました。

最初に簡単にまとめておきます。
このロスレスは、音質としてはCDと同等もしくはそれ以上のものと考えればOKです!

なぜロスレスと呼ばれるのでしょうか?
簡単です。その名の通り「ロス」が「レス」なのデス(?)

PCに触れる機会が多い方なら「可逆圧縮」という言葉を聞いたことがあると思います。これは別名ロスレス圧縮と呼ばれています。通常、音楽などを配信する際には送信するデータ量を減らすために、送るファイルを圧縮してからユーザの元に届けて、ユーザの手元で圧縮したファイルを展開解凍)して、それでやっと音楽を楽しめるという工程が行われています。

これまでの音楽配信ではさまざまな圧縮する手段が用いられてきましたが、それらは基本的に非可逆圧縮(ロッシー圧縮)、つまり展開する際に完璧な元のデータには戻せない形式で行われてきました。

それがロスレス配信になると可逆、つまりデータの欠損を無くして元のデータをそのまま楽しむことができるようになりました。

通常、圧縮すればするほど、データは小さくなり、データの質が落ちるわけですが、ロスレスの場合、データの欠けがないということは、その分データ量も大きくなるわけです。これがデメリットになってきました。
ですが新規格の5G通信が登場したり、一般家庭のネット回線、Wi-Fiの性能も向上してきて、データ容量が大きいことにデメリットを感じなくなりつつありますネ。

Appleは7500万曲以上をこのロスレスに対応させる予定です。

ハイレゾロスレスとは

音楽を聴く方ならハイレゾという単語を一度も聞いたことがないという方は少ないのではないでしょうか。 これも名前の通り「ハイ(高い)」「レゾリューション(解像度)」となっております。

ハイレゾは音の鮮明さに違いが出てきます。

日本が誇る音響メーカーSONYは、ハイレゾのことを

「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力」が段違い。アーティストの息づかいやライブの空気感など、CDでは聴こえなかったディテールやニュアンスを感じ取れるのがハイレゾなんです。
引用:ハイレゾとは? | ハイレゾ・オーディオサイト | ソニー

と表現しています。(団体などによってハイレゾの定義は異なる場合があるようです。)

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日本オーディオ協会のハイレゾオーディオロゴ。

先程のロスレスの説明では、送信する際のデータの圧縮について触れましたが、ハイレゾの場合どちらかというと原音をデジタル化する際(実際にアーティストが楽器を弾いたり、マイクで歌ったものを収録する際)にいかに細かくデータを取っているかの話になってきます。
ですのでハイレゾとロスレスは別なものです。ただApple Musicではハイレゾロスレスとなっているので、両方が合体しているのでしょう。

また細かさだけでなく、ハイレゾは高音域についても、特徴があるようです。CDも含め、従来からデータを軽くするために、人間に聞こえない・聞こえにくい周波数の高い音が優先的に切り落とされてきました。年齢とともに高い音は聞こえなくなっていくので、圧縮しようとするとき、まず高い音が削られてきました。

人間は20,000Hzまでしか聴くことができないとよく言われていますが、先ほど聴力チェッカーのようなものでテストしたところ、自分は19000Hzまでは聞こえていたので、相当耳がいいかと思います( *`ω´) ドヤァ 

というかそのサイトでは19000Hz以上は用意されてなかったから、本当はもっといけるかもねぇ
 
Toh【とー】

ですので、耳がいい人ほど、ハイレゾで聴くことで今まで切り落とされていた音を感じれるようになるわけですから、ラッキーですね!まだ若い方は耳がいいうちにハイレゾを味わっておくのもどうでしょうか?

しかしここで、、、

なら大人とか、高周波帯の音が聞こえない人にはメリットがないの?
 

という疑問が出てきそうですが、そうではないようです。以前こんな記事を読んだのを思い出しました。

gigazine.net

例え聞こえていないとしても、ちゃんと脳には良い影響を与えてくれるんですね。α派を出してくれるとかなんとか。。。すごいメリットです。だからこそハイレゾを推していきたい。

自分が数年前に家電量販店で初めてSONYのハイレゾのヘッドフォンを試聴してみた時の話です。ちょうど試聴用の曲の一覧の中に自分が普段から好んで聞いている楽曲があったので聴いていたのですが……

か、感動!!
 
Toh【とー】

初めて聴いたハイレゾの衝撃は今でも忘れられません。普段からいつも自分が聴いていた曲なのに、まるで別な曲を聴いているかのようでした。普段聴いていたものより楽器の数が増えているような、同じ曲の別Verなのか?Remixなのか?!という感じでした。本当に聴こえていなかった音が聴こえるんです(興奮)

同じハイレゾと言っても、楽曲ごとのデータの質にも差がありますし、ハイレゾ対応であっても再生する機器によって全然違います。全然違うんです。

最近は低価格なハイレゾ対応のスピーカやヘッドフォンも売ってますから、それで聴いて
「なんだ、ハイレゾも大したことないな」
と思われている方はもったいないと思います。

ぜひ一度、最高のハイレゾ体験を求められては。。。

空間オーディオ/Dolby Atmosとは

Appleの"空間オーディオ"、英語では"Spatial Audio"となっています(❌Special ⭕️Spatial スペシャルじゃなくてスペース〈空間〉の形容詞形、スペイシャルです。紛らわしい。)が、正体はDolby Atmos(ドルビーアトモス)の技術を使った立体音響のことです。

Dolby Atmos の楽曲を空間オーディオに対応したサウンド装置で聴くと実際に自分の周りで演奏されているかのような感覚になります。おすすめはジャズです。バンドの楽器それぞれが、それぞれの場所で演奏しているような……
目を瞑って鑑賞するのもオススメです。

先日、空間オーディオの曲を再生しながらぼぉーーっとネットサーフィンをしていたのですが、隣の部屋から上手なピアノの音がするなぁと思ったら、自分で流していた曲でした(笑)そーいえば隣の部屋にはピアノ置いてないや(・ω<) テヘペロ
「あなたの耳がおかしいんじゃないの?」というクレームは受け付けていません。あしからず。

Dolbyとは?ってなる方もいますよね、映画が好きの方ならエンドロールで目にしたことがあると思います。下の画像の真ん中にあるやつです。

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Spider-Man: Into the Spider-Verse (2018)
画像:Dolby Atmos | Logo Timeline Wiki | Fandom

Dolby Atmosはドルビーラボラトリーズが開発しているサラウンド技術の名称です。映像・音声を再生する機器には基本的にドルビーが組み込まれているのではないでしょうか。自分はドルビーの技術を全く使わずに1日が終わるなんてことはありません。まるで酸素のように意識的に使おうとせずとも使っている存在だと思います。

名前は変わりますが Amazon Music HD で体験できる"3Dオーディオ"も同じDolby Atmosが使われています。

現在Apple Musicで体験できる空間オーディオに対応した楽曲は数千曲ほどのようですが、定期的に追加されていくようなので楽しみにしていましょー。

Spatialize Audioとは(Coming soon…??)

これはWWDCで発表されたiOS15のベータ版で、あるredditのユーザが発見した機能です。これに関しては公式の発表がされていないので、100%正式に出るとはいえませんが、実装されたら追記したいですね。
今わかっている情報としてはAirPodsを使うことでDolby Atmosに対応してない全ての曲を擬似的に空間オーディオ化する機能のことのようです。

自分のデバイスには対応してるのか?

まずOSの条件を見てみるとiOS14.6以上のiPhoneやiPad、またMacの場合、macOS 11.4以上が必要で、Apple TV 4KはtvOS 14.6以上が必要なのでアップデートがストップしている機種に関しては残念ながら諦めるしかないようです。
Androidではベータ版として既にロスレスと空間オーディオの両方に対応しているようで、近日中に一般向けにも対応する見込みです。
Windowsに関しては……情報が見つからないのですが。どうなってんですかこれ。Twitterを見る限り対応してなさそうですね。WindowsにはApple Musicというアプリはなく、iTunesでの再生になるのですが、このiTunesがアップデートされるのか、新しくWindows版Apple Musicアプリがリリースされるのか、はたまたWindowsは見捨てられるのか。。。

またBluetoothでの接続はロスレスに対応していないようなので、AirPodsシリーズやワイヤレスのBeatsシリーズなどでもロスレスは無理なようです。ただ空間オーディオはBluetoothでも問題ないので、対応さえしていればOKです。

内臓スピーカや有線で繋いだヘッドフォンなどでロスレスが聴けるようですが、48kHz以上の楽曲には外付けDACというデジタル(D)をアナログ(A)にコンバート(C)つまり変換させるものが必要なようです。iPhoneなどに付属していた3.5mmのイヤフォンはDACが内蔵されているようなので24bit/48kHzに対応しています。USBで接続すればCarPlayでもロスレスが聴けるようです。くれぐれもデータ通信量には注意です。

HomePodHomePod miniは、ロスレスにまだ対応していませんが、将来的にアップデートされることで対応するようです。空間オーディオは Apple TV 4K に接続することで聴けるようになります。
Apple TV 4K ならDolby Atmos対応のサウンドバー・AVレシーバー・テレビで聴けるようです。是非自宅のものが対応しているか確認してみてください!

ここでハイレゾを聴くにあたって1つ知ってもらいたいことがあります。Appleはハイレゾロスレスを最高192kHz/24bitと謳っていますが、これはあくまで「最高」値であり、実際に自分の聞いているハイレゾの楽曲を見ていてもそのほとんどが24bit/92kHzの音質です(というかまだ192kHzの曲に巡り合っていません)ので、

自分のヘッドフォン(スピーカ)はハイレゾ対応だけど、24bit/92kHzまでしか対応してない……
新しいの買った方がいいのかな?
 

と思う必要は全くないと思います。

実は空間オーディオは(追記あり)
iPhone SEを除くiPhone XR以降のiPhone本体のスピーカー / 第6世代以降の iPad 第3世代以降の iPad Air 第5世代以降の iPad mini 第3世代以降の 12.9インチ iPad Pro 11インチ iPad Pro / 2018年以降のMacBook Pro / Air /先日発売された2021年の iMacの内蔵スピーカーで再生できるので、めちゃくちゃ簡単にサラウンドを体験することができちゃいます。

2021/9/14 追記:公式の対応リストが変更されました。

変更後はiPhone XR、第5世代のiPad miniと第8世代までのiPadや第3世代のiPad Airが除外されており、Macに関して情報の変更は無いようでした。つまり、、、

iPhoneの場合:iPhone SEを除くiPhone XS以降iPhone本体のスピーカー 第4世代の iPad Air 第3世代以降の 12.9インチ iPad Pro 11インチ iPad Pro / 2018年以降のMacBook Pro / Air /先日発売された2021年の iMacの内蔵スピーカーで再生できるということになります。

あくまでiPhoneやiPad本体のスピーカーの話なので、空間オーディオ対応のスピーカーやイヤホン、AirPodsを使う分には問題ないです。

参考:Apple Music のロスレスオーディオについて - Apple サポートApple Music のドルビーアトモスによる空間オーディオについて - Apple サポート

Amazon Music HDとの比較

ロスレス・ハイレゾ・Dolby Atmos それぞれの対応曲数についての偏見

Spoyify HiFiについては現在まだサービスが開始されていないので、新しくなったApple MusicとAmazon Music HDを実際に使ってみた個人的な感想を少しご紹介したいと思います♪

ロスレス VS HD

まずロスレスに対応した楽曲の豊富さに関してですが、あまり両サービスに偏りはないように見受けられました。強いて言うならApple Musicの方がロスレス対応の楽曲が多いかなぁぁぁぁという気がします。あくまで自分が聴くアーティストで判断しているので、聴くジャンルによっては異なるのかもしれませんが、サービスを開始してからの期間を考えると流石はAppleというところでしょうか。

ハイレゾロスレス VS ULTRA HD

また両サービスともにハイレゾの楽曲が用意されています。ハイレゾの対応曲数についてはAmazonが圧勝だと思います。Apple Musicは始まったばかりなのでこれからすぐに曲数を増やして行く可能性もありますが、執筆時点でApple Musicで聴けるハイレゾの曲はほぼ洋楽でした。
洋楽のハイレゾ対応数もそこまで多い感じはしませんでしたが、、、

自分が聴く日本人アーティストで唯一ハイレゾに対応したアルバムを提供していたのは宇多田ヒカルさんの"First Love [2014 Remastered Album]"というアルバムでした。

対応数を増やしていくにはレコード会社との兼ね合いもあると思うので、期待したいところですネ。

空間オーディオ VS 3Dオーディオ

これに関しては正直微妙です。Appleカナ?Apple Musicは結構目立つところに空間オーディオに対応している曲を集めたプレイリストを公開しているのであれでしたが……(語彙力)
Appleが発表していることをトータルで見たときにロスレス、つまり音質というよりかは立体音響という音楽体験そのものの進化を売りにしているような気がしました。
Amazon Musicに関してはどの楽曲が対応していたかも分からない、、、というより自分はAmazonの3Dオーディオに対応したオーディオデバイスを持っていません(笑)詳しくは次のハードウェア関連の項目の後半で。

ハードウェア関連

それぞれロスレス、ハイレゾ、Dolby Atmosを提供しているわけですが、自分が普段使っているデバイスが何かによっても、どのサービスを使うかを考える必要があります。
Apple MusicもAmazon Musicも、アプリをiPhone、Android、Mac、Windowsに提供しているわけで、Apple MusicをAmazonが提供するAlexaのスピーカ、Echoシリーズで再生することもできます。
ただそれぞれの機能が使うデバイスによって制限がある場合があるので注意が必要ナノデス。

Apple Musicのそれぞれの機能が対応しているかについては前述の「自分のデバイスには対応してるのか? 」をご覧ください。

Appleの空間オーディオとAmazonの3Dオーディオは、先ほど述べた通りどちらもDolby Atmosの技術を使った立体音響です。
しかし!(重複した話にはなりますが、)同じ技術を使っているとしても、Amazonの3DオーディオはAirPodsには対応していません。それどころかEcho Studioが今のところ唯一Amazon Musicで3Dオーディオを体験できる機器となっています。

ただAmazon Music HDに関してはWindowsでもハイレゾ音質が既に対応してあるので、Windowsで音質をこだわりたいならAmazon Musicもいいのではないかと思いますが、立体音響を体験したいならApple Musicがおすすめです。

設定方法

ハイレゾロスレスなどは特にデータ容量が多くなりますので、モバイルデータ通信の箇所は自分の契約しているデータ量と相談しながら決めてください(笑)

iOSの場合

設定 > ミュージック に行きます。

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ドルビーアトモス / オーディオの品質の項目から設定を行いましょう。

Macの場合

ミュージックアプリを開いた状態で画面左上のメニューバーから
ミュージック > 環境設定 で以下のウィンドウを開きます。
⌘(command) + ,(カンマ) でもいけます。

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ロスレスオーディオにチェックを入れ、それぞれの項目を設定しましょう。

次に Audio MIDI設定というアプリを探してください。

f:id:tohblog:20210618013241p:plainこのようなロゴです。

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使用するデバイスを選択して、音質を決めたら完了です。

楽曲がロスレス/空間オーディオに対応しているか確認する方法

iOSでもMacでも曲のアルバムを表示すると、それぞれ対応しているもののロゴが出ます。Dolby Atmos = 空間オーディオです。なぜかハイレゾがカタカナなのですが、ダサいような。。。

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落とし穴に注意!!

以前からApple Musicを使っていた方でオフラインでも聴けるようにダウンロード機能をお使いになられている方は要注意です!この機能を使っていた場合、ロスレスを聴くための設定が完了しているとしてもロスレスになっていないことがあります。ダウンロードしてある楽曲は、たとえネットに接続した状態であってもダウンロードしたファイルから再生するようで、するとロスレスに対応する前のファイルで聴くことになってしまいます!!

iOSもMacもロスレスの楽曲を再生しているときにはロスレスのロゴ、空間オーディオならDolby Atmosのロゴが再生画面に出てくるはずです。

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iPhoneの場合。

ちなみにロゴをクリックすると音質に関する詳細が出てきます。

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アルバムにハイレゾもしくはドルビーのロゴがあることを確認したとしても、再生画面にロゴが出てこない場合、ロスレス対応前にダウンロードしたものが再生されている場合があります。

ダウンロードしてあるファイルを削除するだけで大丈夫です。またオフラインで再生したい場合は再ダウンロードしてください。

iOSなら
設定 > ミュージック > ダウンロード済み > 編集
を選択するとすべての曲の隣に赤いマイナスマークが出てくるのでそれをタップして削除してください。

MacならFinerから削除するのですが、特に変更していないなら
/Macintosh HD/ユーザ/(ユーザ名)/ミュージック/Music/Media
にあるはずです。ミュージック環境設定のファイルから場所を確認することができます。
これで完了です!

2021/07/02 追記:Appleに問い合わせてみた。

何点か気になるところがあったので、直接Appleのサポートに問い合わせてみました。

Q:Dolby Atmosに対応したサウンドバー・AVレシーバー・テレビなら、空間オーディオで再生することができるの?

これは上で説明したようにApple TV 4Kに関する説明ではサイト上で可能と記載されていたのですが、iPhone,iPad,Macからはどうなのかということが説明されてあるページが見つからなかったので、尋ねてみました。

結論としては可能ということでした!最高ですネ〜

Q:Dolby Atmosの音質は?

ロスレスやハイレゾロスレスの場合楽曲ごとにbit/kbpsという音質に関する情報が表示できるのですが、Dolby Atmosについては出てこないので、聞いてみました。

「情報がない」とのことです。ですが自分の予想としては、ロスレスの再生のできないAirPodsなどで空間オーディオが再生できるところを見ると、ロスレスよりは低い音質なのではないかと思います。

Q:ドルビーアトモスの設定項目の自動と常にオンの違いは?

自動というのはAirPodsやMacのスピーカなど、空間オーディオに対応した製品だとアプリが認識した時だけ、空間オーディオで再生するということでした。
常にオンの場合、再生するスピーカ、ヘッドフォンに関係なく空間オーディオの形式でストリーミングするということでした。

つまりこれがどういうことかというと、
Appleが販売する製品以外でDolby Atmosに対応したスピーカを持っている人の場合、自動のままだと空間オーディオに対応していると認識できずに普通の形式で音楽が流れてきてしまうので、常にオンにすることが必要。
逆にDolby Atmosに対応していないスピーカ、ヘッドフォンに繋いでApple Musicを再生する場合、空間オーディオにならないのに空間オーディオのデータを取得することになってしまう。これではデータ量も勿体無いですし、もし空間オーディオとハイレゾロスレスに対応している曲ならば、空間オーディオが聞けないならせめてハイレゾがいいですよね、でも常にオンだとハイレゾの音質にはならないので、進化前のApple Musicを聴いている感じになってしまうというわけです。

(上級者向け)Q:Mac(空間オーディオ対応)のスピーカと他のスピーカ(空間オーディオ非対応)で複数出力装置を構成するとどうなる?

これに関する的確な資料はなかったようですが、おそらくMacのスピーカではそのまま空間オーディオがちゃんと再生されるのではないかという回答をいただきました。

ここまで、高音質化されたApple Musicや他のサブスクについて触れてきました。ハイレゾなどに関しては普通の人より詳しい一般人ですので、プロの方に読まれるのが怖いのですが、何か誤った表現や内容がありましたらページ最下部の「お問い合わせ」かTwitterのDMなどをご利用ください(汗)質問も是非お願いします!ばいばーい。

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